FC2ブログ

360度

「」向け。18禁です。 書いてあることは全部ネタです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

学園祭妖怪図鑑 解説文サンプルその1

ウリシュク・ピアーレイ【うりしゅくぴあーれい】
森の中を歩いていると「がらがらがらっ」「ばしゃんっ」と何か固い物が坂を転がり落ち、川に落ちる音がする。これはウリシュク・ピアーレイの仕業だと地元のスコットランド人は言う。
ウリシュク・ピアーレイは妖怪ではなく妖精である。少なくとも現地の人はそう信じているようだ。
見た人の話によると、体は円筒状の金属のようで、そこから艶かしい足だけ生えて森を駆けていたと言う……
日本でもコナキジジイや天狗倒しや小豆あらいのように、ある場所(基本的に山か水辺である)へ行くと姿は見えないのに音や声だけが聞こえるという怪異は数多く存在する。これを研究者達は「音の怪」と呼ぶ。ウリシュク・ピアーレイもこの一種だろうか。

山を転がり落ち、川へ飛び込むという性質が非常興味深い。
ヒョウズンボやシバテンといった九州に多く見られる河童の一部には、夏は川で過ごし、秋から冬にかけて山で過ごす性質をもつものがある。これは水の神霊と山の神霊の両義性を持つことを意味する。ウリシュク・ピアーレイもまた森山のカミであり水のカミでもあるのだろう。

長野県諏訪地方の御柱祭という奇祭が有名である。七年に一度、山から巨大な神木を伐りだして、急傾斜の木落とし坂を転がし落とし(この時木に触れると吉しとされ男衆が殺到し怪我人が出る)、あえて川を越えて、街中を皆で曳きながら、諏訪大社へと向かう。特に死者も出る木落しの豪爽さと危険さで有名だ。
木落しと川越しの段があまりにウリシュク・ピアーレイの伝承と一致していることがわかる。
今では諏訪のそれが有名であるが御柱祭はかつて古代日本中各地で行われたものであり、ミアレと呼ばれた。伊勢の木挽き神事、各地のかなまら祭や金精祭といった男根祭、京都の葵祭などその名残りを今も見出すことが出来る。
折口信夫や筑紫申真らの指摘によると、「天空からカミが雷に乗って山頂の巨木に降り依り憑く。依代となりカミと同一視された巨木を伐り出し、川の流れに浸す。水の流れによりカミは巨木から改めて生まれ変わり(ミアレ)、そこで初めて神社などに奉り上げる」儀式であったという。
ウリシュク・ピアーレイもまた古代の祭礼の名残り、またはそれの零落した姿と言えるだろう。


スポンサーサイト
  1. 2012/03/31(土) 08:30:44|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。